弁護士と弁護士会の会務

 弁護士は全員弁護士会に所属して執務を行っています。それでは弁護士会は誰が運営しているのでしょう。
弁護士会にも職員は存在するのですが、弁護士会の会としての意思決定や各種公益活動については、会に所属する弁護士が直接担うこととなります。

 弁護士の会長(北九州では部会長)にもなるとたくさんの報酬がもらえるのではないかと思われるかもしれません。しかし、自分の所属する弁護士会の仕事ですので、原則として無報酬(規定により若干の手当はもらえることもあります)で皆会務を行っています。弊所の所長弁護士は、令和4年4月から福岡県弁護士会北九州部会の副部会長としての仕事も担当させていただいております。

 この会務を弁護士皆で支えることにより、多様な人権擁護活動や弁護士会の運営が成り立っており、弁護士の社会的信用が一定程度維持されているものと考えています。当事務所では各弁護士はいずれも、自らの通常業務とは別に、会務や各種委員会活動を通じて社会に貢献することを重視しています。例えば、1人の弁護士では困難な法制度の改善や行政機関との連携、多様な消費者問題や環境問題への対処等についても弁護士会の活動を通じて行うことで、微力ながら社会に貢献することができるのです。

 一部の弁護士には、このような利益にならない活動を軽視する方もおられます。しかし、当事務所所属の弁護士は皆日常業務だけでなく、弁護士会での活動を通じて社会への貢献を行うことに注力させていただいております。当事務所に関与する全ての人々が幸せになるお手伝いをさせていただく、その一つの場面なのです。